Archive for 1月, 2008

1月 31 2008

使用機器紹介 −パワーアンプ編−

Published by mail under パワーアンプ

パワーアンプについて紹介します。現在使用しているのは弊社で製作したパワーアンプ(試作品発売予定のものと同じ回路)ですが、これは別途詳細をホームページで紹介しますので、ここではその他のパワーアンプについて説明します。

1.ラックスマン M-7

ラックスマンM-07 ラックスマン M-7 の外観

このパワーアンプは市販品のひとつとして参考にさせてもらっています。一言で言うと非常に良くできたアンプです。特に外観は相当立派ですし、音質は不快な音は絶対出さないという感じです。全体的にピラミッド型というのでしょうか、低音が豊かに聞こえます。何を聞いても柔らかめの暖かい音色にしてしまうといった感じです。ただ、すべてのソースを同じ様なトーンで聞かせるので、ここのところが気になってくると、不満になると思います。注文をつけるとすると、低音が豊かな代わりに締りが足りなく、ボーン・ボーンという鳴り方です。低音は非常にダンピングの聞いたパワーアンプ(たとえば弊社製)を聴かなければ、分からないのですが(スピーカーのせいだと思ってしまう)、制動力のあるパワーアンプに代えると、M-7の制動力が足りなかったのがはっきり分かります。また、中高音は情報量が足りないというか、毛布一枚を通しているような音にも聴こえます。この辺はこのアンプのいい所の裏返しなのでなんとも言えません。このアンプをソフトドーム系のおとなしいスピーカーで鳴らしたら、ものすごく物足り無い音になるかもしれません。

回路的にはやや変則的なところもあります。初段の差動アンプで主にゲインを稼ぎ、2段目はベース接地としてしかも電流出力をパワートランジスタへ入力しています。電流増幅アンプ的な使い方をしています。

主なスペックは

150Wx2(8ohm)

0.004%(1KHz)/0.03%(20-20KHz)

SN比:115dB(A)

周波数特性:10-100KHz(−1dB)

パワーアンプとしては標準的なスペックですが、F特が悪く、そのせいで高域の歪が増えています。またSNも私に言わせれば悪く、内部の配線の引き回しがよくないことを伺わせます。カタログでは高域の歪み率が悪いことを隠すために1KHzのみの歪率特性を載せています。

このパワーアンプにはバランス入力やアテニュエーターが付いていて使用上非常に便利です。いつもは自社製アンプを使用していますが、時々これを聴いて、ああこれはこれで良いなあと思えるアンプです。

2.オーディオ雑誌掲載のDCパワーアンプ

自作記事をたくさん載せている月間雑誌(最近は何故か管球アンプが多い)に掲載されたDCパワーアンプです。使用部品もすべてオリジナルに忠実に製作しました。雑誌購読者の方には人気のあるパワーアンプだと思います。写真・正式名称は中傷になるといけないのでやめておきます(熱狂的ファンの方がいらっしゃって、以前怒りのメールをいただいたことがあるので)。主な仕様は

MOS-FET出力

出力65Wx2位

オリジナルモデルでは非常に中高音が硬い音でどぎつい音です(プリアンプもそういう傾向にあります)。もともとNFBループ内に位相補正がされておらず、しかもNFBループ内にボリュームが入れてあって、この配線の引き回しによって高域に大きなピークができています。出力段のバイアス電流をオリジナルよりずっと大きくして、NEBループ内で位相補正を行った結果大分よくなりました。ただNFBループの引き回しの影響が完全には取れず、多少のピークが残っています。このアンプ、電源部が強力なせいか、ダンピングの聞いた低音が特長です。このアンプ決定的な欠点は1年位すると壊れることです。片CH毎に1-2年使用すると出力段が破損します。よくよく見るとパワーMOSFETの定格を大きく超える(最大定格の2倍の電圧がかかる可能性がある)使用方法になっています。出力が電源電圧まで振り切れるという尋常ではない壊れ方をするので、2回ほど修理しましたが、現在はすべて回路を入れ替えました(ケース・電源部のみ使用)。

10KHzの矩形波応答 10KHzの矩形波応答特性(緑:出力、黄色:入力 8ohm負荷)

他にプリメインアンプ等がありますが、とりあえず今回はこの辺で。

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1月 30 2008

使用機器紹介 −スピーカー編−

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現在使用している再生装置を紹介します。(使用しているといっても必ずしもお薦めということではありません。)

スピーカーはB&Wの805Sを使用しています。もともと同社のCDM 7NTというのを持っていたのですが(今もある)、これはバランスの取れたコストパフォーマンスも良い優れたスピーカーです。805Sはある方に薦められたこともあり、雑誌の評価も高く、また立ち聞きはしていたので購入しました。ただこれは大失敗でした。805Sは高音にものすごい癖があり、すべての音がカーンと響くような音なのです。それにつられて全体の帯域バランスが悪く、すべて中高音が耳について、非常に聞きづらい音になります。低音は1年くらいたって少しは出るようになりましたが、それでも全体のバランスは聞けたものではありません。(どうりで新品同様のものがオークションにたくさん出ているわけです)。

いいところは、解像度が高く、定位も7NTにくらべていいので、Jazzなどで、特に中低音の厚みがある録音は聞けないこともありません。7NTは全体のバランスはいいのですが、805Sに比較すると全体的にもやっとしたところがあり、805Sを聞いてしまうとちょっとものたりないところがあります。本来はもう少し上位機種にしないといけないのかもしれません。ただ、いいスピーカを使用していい音がでても(弊社の)アンプが良いと思ってもらえないので、比較的貧弱なスピーカーをすごい音で鳴らすのが目標です。

805Sの写真805Sの写真(なんだかんだいって結局使用している)

805Sの耳に付く中高音は、その聴こえるとおり、周波数特性が中高音のレベルが高いことにあります。

加えて28KHzに強烈な共振(+14dB)があるので、その影響だと思います。 +14dBというのは約25倍の大きさの音が出るということで(聴こえれば)、これは可聴帯域外とはいえ影響が無いほうがおかしいでしょう。そこで、この共振を打ち消すためにピークキャンセラーを作ってTw側にいれました。またTwは約2dBレベルを落としています。ピークキャンセラーの効果は微妙ですが、レベル調整によってある程度聴けるようにはなってきました。

805Sの周波数特性(無響室特性)雑誌に載っていた805Sの周波数特性(無響室)28KHzピークがすごい

805Sに取り付けたピークキャンセラーツイーターにつけたピークキャンセラー/28Khz、-14dB、半値幅も合わせてあります。

CDM 7NTCDM7NT買うならこの断然このタイプの方をお薦めします

805Sは室内の周波数特性を図ってみるときっちり40Hzまでフラットにでていて、この点は大型SP並です。もう少しアンプ側からのアプローチで手を入れてやれば、素晴らしい音になる可能性があるので、結局手放せないでいます。できの悪い子供ほどかわいいいうことでしょうか?

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