ハイエンドミュージックミキサー/概要
ミキサーのコンセプト
音質を最優先に設計されたハイエンド用途向けのミキサーです。最新回路によるディスクリート構成で究極の音質と特性を目指しました。 その結果、電気特性も従来のミキサーよりも歪率、周波数特性など一桁以上改善され、世界のハイエンドオーディオ機器をも凌駕する特性と音質が得られています。 性能はもちろん音質も従来のミキサーとは比べ物にならない領域に到達しています。 ミキサーの音質に不満だったプロ,DJの方に是非一度お試しいただきたい製品です。
ミキサー製作の経緯
このミキサーはハイエンド志向のDJ”Clam”さんより依頼され、特別に製作したものです。 Clamさんの使用感はこちらのサイトを参照してください。ミキサーHMMの音質について
ミキサーの特長
- オールディスクリートDCアンプ構成
- 広帯域、低歪率、高SN比を実現
- 5RCA入力(アンバランス)、2RCA(アンバランス)/XLR(バランス)出力(独立VR)
- 対称回路によるアンバランス/バランス変換回路を搭載
- オーディオ用カーボン抵抗、オーディオ用電解コンデンサ使用
- 金メッキ真ちゅう製RCA入出力端子、低容量シールド線を使用
- 100KHzの矩形波を完全に再現する過度応答特性
- フォールデッドカスコードによる広帯域設計
- 初段デュアルFET、他Trは電流増幅率Hfe差+-2%以内を選別使用
- 可聴帯域内10mΩの超高速安定化電源
ミキサー/特性と製品詳細
ディスクリート回路構成
ほとんどすべてのミキサーは信号回路にOPアンプを用いています。 OPアンプはそこその性能は有していますが、設計の良いディスクリートアンプと比べると性能・音質ともに劣っています。例えばOPアンプではIC内には寄生容量が発生するため高域のゲインが低下し、歪が増加するなどの本質的欠点があります。 オーディオデザインのアンプはシミュレーションと試作を繰り返したディスクリート構成ですので、OPアンプ使用のミキサーとは音質・性能ともに格が違います。
回路構成(1)
ミキサーを構成するアンプ回路の基本骨格にはフォールデッドカスコード回路という方式を用いています。 ここ十数年の間に半導体回路といえどもゆっくり進歩しています。採用した回路方式はミラー効果をなくして高域のゲイン減少の原因となる時定数を帯域外に押し出します。 周波数特性が良くなり、高域(10KHz)の歪率特性の劣化がまったくなくなりました。またスルーレートも大きくなり、聴感上楽器の澄んだ高域がよく響くようになりました。
回路構成(2)
ミキサーの回路は信号をミキシングするミキシングアンプとミキシングされた信号をバランス出力に変換するアンバランス/バランスの変換回路からなります。 変換回路にはバランスの+-が同じ条件で駆動される対称回路という理想的な回路構成を採用し+-の音質・特性差を排除しています。
選別された半導体
プリアンプの信号回路には差動増幅用のペアトランジスタと出力段のコンプリメンタリ・トランジスタが必須です。 一般のアンプに用いられているOPアンプの場合、製造工程上ペアトランジスタの特性はそろいますが、コンプリTrの方は増幅率が50-100%程度異なっても不思議ではありません。(つまりプラスとマイナスの性能が大きく異なってしまいます。) オーディオデザインのアンプに用いられる半導体は初段がデュアルFETで、2段目/終段のトランジスタは+-2%以内の増幅率のものを選別して実装していますので、優れた基本特性を得られる一要因になっています。
卓越した周波数特性
ミキシングアンプには信号の干渉を防ぐために反転増幅回路を用いる必要があります。一般に反転増幅アンプは通常のプリアンプ、パワーアンプに使用される反転増幅器に比較すると一桁以上周波数特性が悪いため、ミキサーの周波数特性は可聴帯域ぎりぎりの特性でした。
つまり高域の信号がぎりぎり通過しているため、高域ではNFBが不足し、必然的に高域の歪率特性の悪化という結果を招いていました。オーディオデザインのミキサー回路は基本特性が従来のOPアンプよりも一桁以上優れているため、卓越した周波数特性を実現しています。
実際、高域のカットオフ周波数は700KHzと従来の10倍以上の特性が得られていることがわかります。
位相補正・矩形波応答
アンプの音質を決める重要な要素に過度応答特性があります。 過度応答が悪く矩形波応答にリンギングなどを生じていると中高音がどぎつくなり、ヒステリックな音になります(100万円クラスのプリアンプでもこの様な現象はよく見うけられます)。 オーディオデザインのアンプ基板は個別に最適な位相補正を施しているため、100KHZの矩形波も完全に再現します。
| 周波数 | 10KHZ | 100KHz | 1MHz |
|---|---|---|---|
|
矩形波応答波形 |
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歪率特性

出力(アンバランス/バランス変換)アンプの高調波歪率特性
歪率は0.002%と超低歪率です。しかも高域においても歪率がまったく劣化することがありません。バランス出力の最大出力は40Vrmsとワイドレンジ。ミキサーの後にどの様な音量調節器をつないで余裕でドライブ、間違っても信号が歪むことはありません。
高SN比
AUX入力からアンプ出力までのSN比は実測値で102dB、ミキシングアンプとフラットアンプ(アンバランス/バランス変換回路)の2つを通過してもこれだけの高SNを維持しているのは驚異的でもあります。
ミキサーから発生するノイズは実用上ゼロと考えていただけるレベルを達成しています。
内部配線
プリアンプの入出力端子部およびアンプ基板間の配線には、音質劣化の要因になるプリント基板配線を用いずに、あえて手間のかかるシールド線による配線を行っています。
ハイエンドミュージックミキサー/仕様・外観
| 入出力・調整機能 | |
| 入力 | Line 5ch(x2)RCAピン(アンバランス) |
| 出力 | House XLR(バランス)/ RCAピン(アンバランス) Booth XLR(バランス)/ RCAピン(アンバランス) |
| レベル調整 | 入力:AUX5CH(LR共通) パンポットはありません マスター:Booth出力/House出力 |
| ヘッドホン | 入力切換:AUX1-AUX5、Master出力 ヘッドホン用VR |
| ミキシングアンプ部 | |
| 利得 | 0dB |
| 最大出力電圧 | 20V(10KΩ負荷) |
| 入力インピーダンス | 10KΩ |
| 出力インピーダンス | 50Ω |
| 歪率特性 | 0.002%(Typ. @1KHz) |
| 周波数特性 | 15Hz-700KHZ(-3dB) |
| フラット(アンバランス/バランス変換)アンプ部 | |
| 利得 | 10dB (アンバランス出力) 16dB (バランス出力) |
| 最大出力電圧 | 20V(アンバランス)/40V(バランス) |
| 入力インピーダンス | 50KΩ |
| 出力インピーダンス | 50Ω(Booth)/600Ω(House) |
| 歪率特性 | 0.005%(Typ. @1KHz,@5V) |
| 周波数特性 | 5Hz-2MHz(-3dB) |
| ヘッドホンアンプ部 | |
| 利得 | 20dB |
| 周波数特性 | DC-2MHz |
| 歪率 | 0.005% |
| 出力インピーダンス | 50Ω |
| 総合性能 | |
| SN比 | 102dB (IHF-A, @2V 出力) |
| 歪率 | 0.006% (Aux in -->Booth out) |
| その他機能 | |
| モニター | TAPE OUT 出力 |
| FX-LOOP | ON/OFFスイッチ(ロックレバー式) |
| 外形・その他 | |
| 寸法 | 480 (W) x 133 (H) x 260 (D) mm 突起含まず、ラックマウント仕様 |
| 重量 | 6.6Kg |
| 付属品 | ACコード、使用説明書(保証書付)、試験成績書 |
| 保証期間 | 1年間 |
ブロック図

ブロック図
外観

ミキサーの外観

ミキサー正面写真

ミキサー背面写真








